大西勲(おおにしいさお)
大西勲は、1944年福岡県・中間市生まれである。大工であった父の仕事を見ながら木に親しんで育った。中学卒業後、地元の木工所に就職した。二十五歳から木内晴岳のもとで鎌倉彫を五年間修業した。三十歳から赤地友哉のもとで十年間修業し、曲輪造などの技法を習得した。1980年に妻の出身地である茨城県・下館市に移り住む。木曽のヒノキを煮て油を抜き、天日干しにして十年間保存して曲輪に使う。茨城で産する艶と透明度の高い漆を自ら精漆して全工程に使用する。大西氏は大工であった父の影響もあり、素地から仕上げまでの工程を一貫して自ら行なっている。2002年重要無形文化財「きゅう漆」の保持者(人間国宝)に認定。